割れた腹筋が生まれ持った構造である理由

「腹筋はもともと割れている」というのは、一般的にも知られるようになってきましたが、本コラムでもその理由をまとめておきたいと思います。

腹筋王子カツオ

腹直筋について

お腹の筋肉を代表する「腹直筋」は肋骨から恥骨までの長い筋肉です。呼吸運動を助けて、身体を前方へ曲げる働きをします。

その長い筋肉を分断するように、縦と、横に、スジが入っています。

縦すじを「白線」、横すじを「腱画(けんかく)」といいます。腹筋の構造

この白線によって、腹直筋は左右2枚に分かれています。そして、腱画によって、複数に分かれています。

白線、腱画という溝

ちなみに白線には血管がほとんどないので、非常に出血の少ない開腹場所として腹部手術の際に利用されているそうです。

腹直筋を横切る溝の部分、腱画(けんかく)は人によって左右にずれていたり、位置が高かったり、低かったりしますが、だれでも必ず入っています。さらに2つある人、3つある人、4つある人と個人差があります。

こういった生物の体の構造により、どんな人も、みな等しく同じように、腹筋は割れているということなのです。

腹筋が割れて見える人、そうじゃない人

腹筋が割れて見える人、そうじゃない人がいるのは、脂肪によります。

つまり、腹直筋の上に乗っている脂肪を落とせば、本来の構造が目で見て、確認できるようになります。

また、トレーニングにより、腹直筋が盛り上がると、腱画との差が際立ってぼこぼこして見える様にもなります。

腹直筋をつけて腹筋を割る。脂肪をダウンさせて腹筋を割る。

腹筋を割れて見えるようにするには、王道ですが、このアプローチがやはり効果的なのです。

皮下脂肪と腹筋

皮下脂肪皮下脂肪とは文字通り、皮の下にたまっている脂肪を指します。(図のように、皮下脂肪がたまるのは真皮と筋肉にはさまれた部分です。)

皮下脂肪の機能は断熱性で、体温保持に役立ちます。また、摂取栄養分のうちの余剰分を脂肪の形で蓄えておき、必要に応じて、エネルギー源とします。外力に対するクッションの役目をするという重要な機能もあります。

そのため、運動や生理的な機能の変化によって、皮下脂肪は増減しますが、それは、まず顔にあらわれ、次に手足、胸やお腹は比較的変動が少ないといわれています。

どんなに腹筋が発達していても、この皮下脂肪がついていると腹は割れて見えません。

女性の6パックについて

「腹筋女子」という言葉が巷であふれるようになりましたが、それでも、男性に比べて、女性の6パックは珍しいものです。

女性にも上記の腱画はあります。男性に比べて体脂肪が多いため、腹筋自体が発達しても、割れて見えにくいのです。

基本的に男性ホルモンは脂肪分解に、女性ホルモンは脂肪合成に働くため、その分泌量の違いも関係し、女性がお腹まわりの脂肪を落とそうとするならば、男性以上に困難を乗り越える必要があるようです。

まとめ

以上、今回は、お腹の構造から、腹筋はもともと割れているというのをみてきましたが、腹を割るというよりは、もともと割れている構造を際立たせるというのが本来の表現でしょう。

(「腹筋を割りたい」「お腹を割りたい」「6パック、8パックにしたい」という表現は、それはそれで素敵だと思いますが。)

腹直筋はすでに割れており、引き揚げ作業をするのみということです。

もともと割れている構造を際立たせていこうと考えながら、トレーニングしていくと、腹筋をどの程度まで際立たせればよいか、カラダ作りのイメージがしやすくなります。