腹直筋(rectus abdominis)
まず「腹筋」といって一番に出てくるのがここ、腹直筋ではないでしょうか。
トレーニングの前に
まずは構造等をチェックしていきましょう。
腹直筋の役割
腹直筋は、rectus abdominis。
rectusは真っ直ぐ、直線のを意味します。
abdominisは「腸、内蔵abdomen」の属語で腹部を意味します。
日常生活では背中を曲げるときに働いています。
肋骨(ろっこつ)をおさえる働きもあります。
お腹は腹腔(ふくくう)といって空洞となっており、そこに圧をかけることが可能です。それを腹圧(ふくあつ)といいます。
腹直筋は腹圧を高め、排便、分娩や咳などの補助にもなるのです。
※ちなみに腹圧のかけ具合、空気の入り具合によって腹筋のみえ方は大きく変わります。
そして、腹直筋は立ち上がり動作やほとんどのスポーツ動作で働きます。
立つ。歩く。走る。投げる。蹴る。スイング。鍛える。バランス…etc.
腹直筋の構造
ちなみに腹直筋はどこからどこまでをいうのかというと、それは骨で考えるといいです。
筋肉はある骨にくっついていて、そこから終点になる骨にくっついているのです。
この筋肉の始まりのことを「起止」、終着点を「停止」といいます。
たいてい中心部分の方を起止、末端部分を停止とされています。
腹直筋は恥骨の恥骨稜、恥骨結合前面から (難しいですよね。いわゆる股間、急所あたりです)、
肋骨の5番目~7番目、剣状突起、肋剣靭帯に向かって付いています (剣状突起は胸のど真ん中の骨、一番下部分が、剣のように尖っているのですが、そこの部分をいいます)。
※英米式、ドイツ式によって逆(肋骨側を起始、恥骨側を停止という)にもなります。
腹直筋は真ん中を縦に走る白線という太いスジで左右2つの部分に分けられ(※そのため腹直筋の正確な個数は2個になります)、さらに腱画という横のスジでいくつかに区画されます。
とことん鍛えると、または、脂肪を減らしていくと、腹直筋が6つだか、8つだか割れて見えるのはもともとこういう事情によるものです。
「腹筋」といえば、一番に想像するであろう筋肉、腹直筋。
みればみるほど、知れば知るほど、俺の心を刺激する!