腹筋の鍛え方の中でも、下腹(したばら、したっぱら)を鍛えるのは腹筋群の中でも鍛えにくい部位の1つです。
他のコラムでも書きましたが、下っ腹(腹筋下部)の意識が難しい理由は…
・腹筋下部を動かすことが難しい
・腹筋の下部は強くない
・適切なエクササイズが少ない
などがあげられます。
しかも腹筋下部のトレーニングは目的である腹筋下部を使わずとも、腹筋の上の方や脚を使うことでもエクササイズができてしまいます。
いざ、下腹を鍛えるぞ、とやっていても、ツラいのはみぞおちあたりとか、脚の付け根、といったことが起こりかねません。
では、お腹の下腹を鍛えるには
まずは腹筋下部を使えること、動かせるようになること、が大事。そこを意識していきましょう!
簡単な種目から行うというのも大事です。
壁から30センチほど離れた場所に座り、仰向けになります。
エクササイズのスタート地点は壁にかかとをもたれさせた状態。
このときお腹まわりはヘソで床を押し付けた状態をキープします(お腹が薄く凹んでいるか、膨らんでいるかの状態で)。腰が床から浮かないように。
そこから、
両脚を地面に対して垂直になるまで持っていきそこで5秒ほどキープします。
それを繰返し行うのですが、
脚を床に対して垂直になるように持っていくところをみると、勝手にお尻が床から離れています。
(急に白黒ですが。カラーだとお尻が地面から離れているのがわかりにくかったので…。)
このお尻が浮くというのが腹筋の下部を鍛える上でのポイントになります。
脚を持ち上げようとする腹筋種目、つまり、腹筋下部を鍛える腹筋種目は、おしり(臀部)を持ち上げようとすることであって、もも(大腿)を持ち上げることではありません。
下腹を鍛えるために、腹筋下部の役割である、脚ではなく、お尻を持ち上げるというポイントを忘れず、まずはこのような簡単な種目から取り組んでいくといいと思います。